知の巨人たち2

~日本人は何をめざしてきたのか~
全8回のシリーズの残り4回が2015年1月に放送された。

5.自らの言葉で立つ

戦後の言論界を走り続けてきた思想家・吉本隆明。膨大な仕事は、文学から政治、宗教、社会思想、そしてサブカルチャーに至るまで幅広い。六〇年安保では学生達の先頭となり国会に突入、六八年の大学紛争時には、代表作『共同幻想論』を発表、個としての思考の自立を説き、大学生たちの圧倒的な支持を得た。高度消費社会を前向きにとらえ、大衆の行動に意味を見出した。同時に、常に常識を疑い、権威と闘い、時には物議を醸す発言もした。

6.近代とは何か?魂の行方

作家・石牟礼道子、87歳。『苦海浄土』で水俣病を文明の病として描き、日本の近代を問うてきた。その原点は、水俣の美しい自然と人々に囲まれた幼時の記憶だ。代用教員だった戦時中、兄を沖縄戦で亡くし、終戦で180度変わった教育を体験。「戦災孤児」を題材に、昭和21年最初の短編を書く。その後、筑豊を拠点にした「サークル村」に参加し、詩人・谷川雁や作家・上野英信、森崎和江らと交流。

7.昭和の虚無を駆け抜ける

戦後の日本を代表する文学者としてノーベル賞候補にもなった三島由紀夫。2015年に生誕90年・没後45年を迎える。三島は、太平洋戦争と戦後復興を経験し、大学紛争に揺れる激動の時代を生きながら、話題作・問題作を次々に発表した。そして昭和45年、自衛隊の市ヶ谷駐屯地で割腹し命を絶つ。

8.宇宙から生命を見つめて

※2012~2013に全12回放送されたシリーズの続編?
ほかに「戦後史証言プロジェクト」や「Japanプロジェクト」というのがあったが関連性がよく分からない。